|

さて、私はランダムノイズ測定法についてすばらしいアイディアを発見しました。ユニークで誰も発明できないものだ。と勇んで特許を書き下しました。特許は、論文発表に先んじて出願する。公になら
ない前に出すのです。ですから、早急に書く必要があります。
ただ、その技術を発見した時にランダムノイズの実行値を測定する方法として次のように考え研究を続けておりました。(いまから思えば、この研究手法にも問題があったと思える)
二つの信号を上下に近接してその幅(電圧)を元にランダムノイズとの関係を特定できるようにするために、次のように研究していった。
|
①.目視で信号間の輝度が平均化する様にシンクロスコープのブラン官に表示され
る信号を上下に移動する。(その信号の電圧差をVdとします)
②.その統計を取って平均をとり、ランダムノイズ実行値との関係を明らかにする。
その結果、ある満足する関係(次の式の比例定数)を見出すことができた。
N=(比例定数)*Vd |
さて、本講座の主題であるところの特許をどのように書くか(この場合過去ですので書いたか)ですが、実は、上の研究手法そのものになぞらえて特許にしていったのです。
すなわち、手動によって信号を上下に移動させること、輝度の平均化が行われる瞬間を目視によって定めること。その結果、上の式でランダムノイズの実行値を割り出すことを特徴とするランダムノイズ測定方法というのが特許請求項目の骨子だったのです。
特許にならなかった大きな原因は上の手動ということと目視ということです。すなわち、特許は基本的狙いとしてトレース可能な仕組みでなければならない。もっと根本的に言えば、製品化、工業化できなければ成らないものである(この辺は特許法には述べられていないかもしれませんが、基本精神はそうなっているのです)。
すなわち、次の2点について特許化するために工夫する必要があったのです。

|